【お祭り】鞆の浦のお弓神事(令和6年・2024年)vol.16~お弓神事当日【後編】

シェアする

こんにちは!チェック社長こと、サンモルトの小川真平(@Shinpei_Ogawa)です(*^^)v

お弓神事のことを綴ってきたブログも今日で最後です。

さて、福山市鞆町(鞆の浦)では、毎年、2月の第二日曜日に行われる「お弓神事」というお祭りがあります。令和6年(西暦2024年)は2月11日に執り行われました。

【お弓神事とは】

沼名前神社の境内にある八幡神社の祭儀。起因時代は不詳ですが、由緒にもあるように神功皇后が稜威の高鞆(いづのたかとも)を奉納された事に起因して始まったといわれ、後に年頭に当り一年の悪鬼を射払ってその年の平穏無事を祈る、破魔弓の一種の行事と変化して現在に至ってます。

毎年行われているお祭りですが、7町の輪番制。7年に1度回ってきます。今年は我が石井町が当番町。

お弓神事までの様子をブログで公開していきます。

前回のブログはこちら。

【お祭り】鞆の浦のお弓神事(令和6年・2024年)vol.15~お弓神事当日【前編】
【お祭り】鞆の浦のお弓神事(令和6年・2024年)vol.15~お弓神事当日【前編】
こんにちは!チェック社長こと、サンモルトの小川真平(@Shinpei_Ogawa)です(*^^)v 今日はお弓神事の当日、前編をお届けして...

舞台の上に上がり、草鞋を脱ぐ。いよいよ、矢場での神事が始まります。

斎行に先立ち、クラウドファンディングにて新調した2本の矢筒のお披露目。

続いて、宮司により矢場の清めを行います。的の裏には「甲・乙・ム(なし)」の組み文字が書かれ、勝ち負けなしの意が込められています。

一堂一礼をし、神事開始。

先行して二人の矢取りが、「やーとりがかーけった、やーとりがかーけった」の掛け声で、的の下へと向かいます。的の下、東西に分かれて待機します。

両弓主が「でーかけた、でーかけた」の掛け声で、舞台前へと進み出ます。互いの対角線で「にーらみやいこ、にーらいみやいこ」。2度目の「にーらみやいこ、にーらいみやいこ」の後は、「いーそいだ、いーそいだ」へと掛け声が変わります。

元の立ち位置へと戻り、弓主一礼。「せーりやこ、せーりやいこ」でお互いの肩をぶつけ合います。

そして、「トントントン、また、トントン、ヤ」で矢を射る位置へと進み出ます。

「オ~テヤ、ウノクビワ~スレナ」の掛け声で、弓を掲げ、弓を点検する意味を込めた所作を。「紐トキヤイコ、紐トキヤイコ」で、素襖の結び紐をとき。「ア~サム、ア~サム(寒)」で、左手を袖に入れ、右襟付近に持っていき、「ア~ヌク、ア~ヌク(温)」で左肌を出します。

ここから「ネ~ロタ、ネ~ロタ、親弓がネ~ロタ」で、射法八節へと移ります。親弓が射た後は、小弓が同様に「ネ~ロタ、ネ~ロタ、小弓がネ~ロタ」で矢を射ます。

親弓が甲矢(はや)を射た後、小弓が甲矢を射ます。続いて親弓が乙矢(おとや)を射た後、小弓が乙矢を。一度の所作で交互に2本の矢を放ちします。

両弓主が矢を射終わったあとは「肌入れヤイコ、肌入れヤイコ」で介添えの方が、左肌に着せてくれます。「紐結びヤイコ、紐結びヤイコ」で素襖(すおう)の紐を結びます。

「座りヤイコ、座りヤイコ」で両端にある松の部分に片膝を付き。盛り砂(上の写真の松があるところ)に刺さっている6本の棒を「ツ~ツキヤイコ、ツ~ツキヤイコ」の掛け声で、射た本数だけ、左から右へ棒を刺し替えます。(2本の矢を放ったので2本ずつ刺す)。

そして、所定の位置に戻ると「やーとりがかーけった、やーとりがかーけった」の掛け声で、矢取りが矢を持ち帰り、舞台上で待つ小姓に渡します。

受け取った小姓は、矢を矢筒へと格納します。この格納する矢筒が、今回クラウドファンディングで新調した矢筒です。

これを三度繰り返し、両弓主が計6本の矢を放って、神事終了となります。終わった後は、直径約1.8mの的を細かく砕き、観覧者へ配布します。

練習で的の中心(金的)を射抜いたら、本番で射抜けないというジンクスを払拭し、本番でも的の中心を射抜くことができました。もちろん、甲乙なしの言葉通り、的の中心を当てるのが目的ではないですが、そこはやはり狙いたいもの。大弓主、小弓主ともに、的の中心を射抜くことができ、感慨深いお弓神事となりました。

的の中心(金的)を射抜いた動画が、山陽新聞デジタルに上がってました。

鬼はらう矢放ち平穏無事祈る 福山・沼名前神社で「お弓神事」:山陽新聞デジタル|さんデジ
 福山市鞆町後地の沼名前(ぬなくま)神社で11日、市無形民俗文化財の「お弓神事」があり、地元から選ばれた「弓主」2人が悪鬼をはらおうと力強く矢を放ち、一年の平穏無事を祈った。  弓主は鞆町内7地...

その後は町内に帰り、再び裃(かみしも)へと着替え、再び行列を整え「申す、申す、お礼を申す」と言いながら八幡神社へ参進。無事奉仕できたことのお礼と一年のご加護を祈り、神事全てが終了となります。

翌日(2月12日)の中国新聞に記事が載っていました。

本番当日は、弓主、小姓、矢取りに注目が集まりますが、弓の練習指導、町内へ配布する矢の作成、本番で使用する的の作成、着付けをしてくださる方々、そして当日の舞台設営。

色んな方々が関わって、陰で支えてくださっている方々がいて、矢を射ることができるんだな、と実感しました。お陰様ですね。

大袈裟かもしれませんが、そんな方々の想いがのり、射させていただいた12射の矢だった気がします。

来年の次の当番町への譲渡式までは「従五位下(じゅごいのげ)」の位につき(水野勝成と同様の位だとか)、鞆では1年間「神様」と言われます。

写真中央の木札は、弓主、小姓、矢取りにそれぞれ、1年で6枚のみ渡される木札。木製の盆に乗っているのが、八幡神社の祭儀の時にいただいた福包(5種)と盃。左にあるのが、的を割って配られたものです。

貴重な体験をさせていただいた事へと感謝と御礼を込めて、ブログを締めくくりたいと思います。有り難う御座いました!

年明けから練習が始まり、あっという間の1ヶ月。平日は毎晩練習していたので、終わってしまうと少し寂しい感じがします。

光陰矢の如し。祭りの後の静けさ。

【お祭り】鞆の浦のお弓神事(令和6年・2024年)vol.17~矢と草鞋と雪駄
【お祭り】鞆の浦のお弓神事(令和6年・2024年)vol.17~矢と草鞋と雪駄
こんにちは!チェック社長こと、サンモルトの小川真平(@Shinpei_Ogawa)です(*^^)v 今日は長女の9歳の誕生日です。長女、お...

では、また明日!

「事業や地域活動を通じて、地域と日本の発展に貢献し、関わる人と自分の人生を豊かにしていく」

(続いて、サブコーナー「今日の広島カープをチェック」は下へ!)

☑ブログランキングに参加中!本日のチェック社長のブログは何位だ!?
クリックして応援してくれると嬉しいです(*^_^*)
↓↓↓
にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 福山情報へにほんブログ村

☑鞆の浦の風景を切り取っているチェック社長のインスタはこちらでチェック!

Login • Instagram
Welcome back to Instagram. Sign in to check out what your friends, family & interests have been capturing & sharing around the world.

☑サンモルト公式サイト

ホーム | 株式会社サンモルト
昭和24年創業。プロパンガス、水まわりリフォームといった住まいに関わる仕事を通じて地域の方の役に立ち続けることが我々の使命です。

☑サンモルト不動産

福山市の不動産情報なら、サンモルト不動産
福山市の不動産情報なら、サンモルト不動産 1009件以上の物件情報を毎日最新の状態で掲載しております! サンモルト不動産があなたに最適な住まい探しのお手伝いをいたします!

☑福山給湯器サポート

福山市で給湯器の取り付けなら福山給湯器サポートへ
福山市でテレビや1級建築士が推薦する、創業70年突破!福山給湯器サポートにお任せください。お気軽にご相談ください。

☑プロパンガス専用サイト

ホーム | 福山市のプロパンガス屋|株式会社サンモルト
福山市のプロパンガス屋です。プロパンガスの料金シミュレーション受付中!クレジットカードも利用可能

☑ペレットストーブ専用サイト

ホーム | 福山市のペレットストーブ専門店
福山市のペレットストーブ専門店です。ショールーム「ペレットステーション福山」では、ペレットストーブの暖かさを体感することができます。

広島カープ

「秋山、調整順調」

右ひざの手術から再起を図る秋山。キャンプでは2軍調整で「順調に来ている」と本人。早ければ16日の練習試合で実践復帰するプランも。

「キャンプをやりながら、やれることも増えた。順調に来ている。あとは実戦をやってどうか。早い段階で実戦に入っていきたい」

今キャンプ序盤にはリハビリ組を卒業。既に全体メニューも消化し、ランチ特打では、58スイングで安打性の当たりを連発。

今年で36歳になるも、まだまだ1軍でバリバリやって欲しい!

ほいじゃあ、また!

試合中はカープのつぶやきが多いチェックのツイッターはこちら

(フォローよろしくお願いします!フォローバックします!)

The following two tabs change content below.

チェック社長(小川真平)

代表取締役株式会社サンモルト
1981年、広島県福山市鞆町生まれ。地元を中心にプロパンガスの販売、住宅リフォーム、ペレットストーブの販売を行う傍ら、地元を元気にする活動を展開中。毎月第4日曜日に鞆町の沼名前神社で開催しているとも・潮待ち軽トラ市(鞆の採れたて朝市)。「火育マイスター」として、火を通じて子ども達のココロと生きる力を育む火育活動。住宅リフォーム大学の講師。鞆町の空き家再生プロジェクト。福山南部の未来を創る会所属。これらの活動を通じて地域から日本を元気にする。

この記事が気に入ったら
いいね!してね~

最新情報をお届けします