沖縄の白梅(しらうめ)の塔に行ってきた~沖縄戦に動員された21校の学徒隊

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こんにちは!チェック社長こと、サンモルトの小川真平(@Shinpei_Ogawa)です(*^^)v

平成30年(西暦2018年)11月29日~12月1日の3日間、沖縄に行ってきました。29日、30日は僕が所属する中小企業家同友会の全国大会があり、全国から中小企業の経営者1,300名が終結。二日間はそれに参加。残りの1日は行きたい場所があったので、それに当てました。

行きたかった場所の一つ。行ってきたのは沖縄の南部エリア、沖縄県糸満市にある「白梅之塔(しらうめのとう)」です。

沖縄戦は大東亜戦争(第二次世界大戦)の末期、昭和20年(西暦1945年)3月26日に始まり、6月23日に終わった戦いです。

戦前、沖縄には21の中等学校、高等学校がありました。沖縄戦ではこれらすべての男女中等学校の生徒たちが戦場に動員されました。

男子学生は14歳~19歳まで。上級生は主に軍の物資運搬や爆撃で破壊された橋の補修を行う「鉄血勤皇隊(てっけつきんのうたい)」に。下級生は爆撃で切断された電話線の修復、電報の配達などの任務に従事する「通信隊」に。女子学生は15歳~19歳まで。主に看護活動に当たりました。一般的に「学徒隊」と呼ばれるものです。

学徒隊は「ひめゆり学徒隊」がよく知られています。ひめゆり学徒隊は、主に沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等学校の教師、生徒で編成された名称です。

さきほど21校のすべての男子女子生徒が動員されたと言いましたが、ひめゆり学徒隊だけでなく、男子生徒は「鉄血勤皇隊」や「通信隊」に。女子生徒は「ひめゆり学徒隊」のほかに「白梅学徒隊」「なごらん学徒隊」「瑞泉学徒隊」「積徳学徒隊」「梯梧(でいご)学徒隊」「宮古高女学徒隊」「八重山高女学徒隊」に編成されました。

学徒隊はひめゆり学徒隊だけではないんです。なので、それぞれに慰霊塔が存在します。首里司令部が陥落後、南部に撤退したため、沖縄南部に慰霊塔は集中してます。

こうした背景があり、今回行ってきたのが「白梅之塔」です。白梅之塔は、ひめゆりの塔から車でわずか10分程度のところにあります。さらにしらゆりの塔のとなりに梯梧(でいご)の塔、さらに近くにはずいせんの塔があります。

ここが白梅之塔です(沖縄県糸満市字真栄里)。

白梅之塔は、沖縄県立第二高等女学校の生徒からなる「白梅学徒隊」の16名の学生がたどり着いた最後の場所。ここは「下の壕」と呼ばれた自然壕があります(ここの近く、眞山之塔裏にある自然豪を上の豪と呼ぶらしい)。下の壕は傷病兵の看護場所で、学徒らは負傷兵の手当てを手伝ったそうです。上の壕は食糧弾薬倉庫。6月21日に下の壕が、翌22日に上の壕が米軍の激しい攻撃を受けました。(糸満市のHPより参照)

石碑に掘られた説明文を記載します。

 沖縄県立第二高等女学校の4年生56名で編成された白梅学徒看護隊は、昭和20年3月6日第24師団(山部隊)の衛生看護教育隊に入隊し、補助看護婦として特別集中教育を受けていた。

米軍の艦砲射撃が激しくなった同月24日から、東風平町富盛の八重瀬岳にあった同師団の第一野戦病院に軍属として配置され、昼夜別なく傷病兵の看護に専念した。

 戦況は日毎に悪化し、同年6月4日遂に白梅隊に解散命令が下り、隊員は散り散りになって戦野を彷徨し、一人またひとりと戦火に斃れて(たおれて)いった。その場所は殆ど不明である。

 また、解散後この地に後退した山第一野戦病院に、再び合流した一部の白梅隊員は、同年6月21、22の両日に亘り、米軍の猛攻撃を受け無念の最期を遂げた。この辺一帯は、白梅隊員の最も多くの犠牲者が出た所である。

 塔は、戦没した白梅隊員及び沖縄戦で戦死、或いは戦争が原因で亡くなった教職員・同窓生149柱の鎮魂と、世界の恒久平和を祈念して昭和22年1月に建立した。
 毎年6月23日の「慰霊の日」に例祭が行われる。

平成10年6月23日
沖縄県立第二高等女学校 白梅同窓会

白梅之塔のある敷地内に「南禅廣寺」の小さな社殿があり、そのすぐ左に自決豪があります。階段があり、降りていくことができます。天候が薄曇りというのあり、豪の中は暗かった。独特の雰囲気に、豪の中の写真を撮ることができなかった。

豪の中にも、お供えものがされていました。

豪の中で腰を落とし、手を合わせて、ご冥福をお祈りしました。そして、豪の階段を登ろうとしたその時、雲の切れ間から太陽の光が差し込み、豪の中がパーッと明るくなりました。少しでも彼女たちの魂が癒されたのかな、と。この場所に来て本当に良かった。

ここ「白梅の塔」や「ひめゆりの塔」の他にも、沖縄の各地にあまり知られていない慰霊塔や沖縄戦の惨禍を感じられる場所はたくさんあります。

沖縄に行くことがあれば、少し、気に留めておいてほしい。可能であれば、足を運んでほしいと思います。

ちなみに、白梅の塔はグーグルマップで検索すると出てきます。

地図にも記載されていますが「栄里の塔」「山形の塔」「眞山の塔」など、周辺にも様々な慰霊塔があります。

今の日本があるのは、先の大戦で命をかけて戦った先人たちがいたから。先人たちが託してくれた日本の未来を、我々はしっかりと繋いでいく必要がある。そのためにも、歴史に学び、次の世代に引き継いでいかないといけない。

以上、チェックでした!

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チェック社長(小川真平)

代表取締役株式会社サンモルト
1981年、広島県福山市鞆町生まれ。地元を中心にプロパンガスの販売、住宅リフォーム、ペレットストーブの販売を行う傍ら、地元を元気にする活動を展開中。毎月第4日曜日に鞆町の沼名前神社で開催しているとも・潮待ち軽トラ市(鞆の採れたて朝市)。「火育マイスター」として、火を通じて子ども達のココロと生きる力を育む火育活動。住宅リフォーム大学の講師。鞆町の空き家再生プロジェクト。福山南部の未来を創る会所属。これらの活動を通じて地域から日本を元気にする。

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